ペレの声
ハワイ時間の12月23日夜中の2時にペレが我が家に帰ってきた。
冬至が訪れた途端、ペレが帰ってくるのだから
地球と宇宙は繋がっていると思わざるおえないこの現象である。
ところで世の中にはサステイナブルという言葉が流行っているが、
何が本当のサステイナブルかというと色々と難しい。
だけれども、ペレこそ、このサステイナブルを体現している。
全てをその溶岩で喰らい尽くし、流し去る。
けれども、その溶岩はこの島の生命、いやこの島だけでなく地球全体の命の源になる。
ちなみに、ここで信仰の話をしているのでなく、溶岩を現実的に捉えた上での話だ。
例えば、溶岩にはたくさんのミネラルが含まれており、
ミネラルを体外から取り入れる他ない私達生命は確実に
この溶岩を必要としている。溶岩を通して地下にいった雨水は
天然のミネラルウォーターであり動植物全てにとっての宝だ。
また、溶岩が海に入れば、たくさんの溶岩の気泡はたくさんの海の生物達の住処になる。
当然、陸でも同じ現象は起こっているが。このように挙げればきりがないほど
溶岩ペレは私達にとって無くてはならないものである。
だからこそ、単にハワイ島のボルケーノと言いたくない。
ボルケーノ国立公園と言われると、何かそこには生命の大きな連鎖を
失ってしまっているような感覚に陥る。
ボルケーノ国立公園といってしまった時点で、そこは人間にとって「訪れるべき場所」
であり、「観察&観測するべき対象」であり、「守られるべき場所」に成り下がってしまう。
反対にペレの家というとどうだろう?
「訪れるべき場所」はペレの家だけに、不用意に訪れるべきではない場所になり、
「招かれる場所」になる。そして、「観察&観測するべき対象」から
逆に観察&観測してはいけない「プライバシーを守るべき場所」になる。
そして、「守られるべき場所」は反対に私達人々が頭を垂れて「守りを乞う場所」になる。
だから、声を大にして言いたい。
ボルケーノ国立公園という名称を改めて欲しいと。
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