ハワイの本音と建前
どんな社会にも本音と建前ってあると思うんです。
だけど、本音ずっといたら、ずっと楽じゃないかなって思いませんかね?
僕は良くも悪くも常に「本音」でいたいなと思うんです。
自分の心にも相手にも。
ちなみに、ハワイ語で「本音」という言葉は、Manaʻoと言います。
Manaʻoとは「考え」や「意見」と意味もありますが、どちらかというと、「自分の心から、丹田から思うこと。」
つまり、「本音」という意味が適しています。
Manaとは、「見えざる神聖な力やエネルギー」を指しています。そしてʻOは、「お」という音から、「魂」「続ける」「強調」などなどいろんな意味がありますが、Manaʻoとは「魂から伝わる自分の神聖なエネルギーそのもの。」という意味なんです。
要はハワイにおいて、自分の考えや意見に、ただの無機質なものはないという前提なのです。
自分が喋る内容や語ることは、必ず魂が宿る。
だからこそ、丹田でじっくり思い、考えて出され、気持ちが詰まった言葉しかその人の「考え」や「意見」でしかありえないということです。
そこからもわかるように、当然ハワイでは「本音と建前」と言ったすこし、ネガティブな意味に当たる、「建前」という表現がありません。無理やり、文章で説明することはできますが、「建前」という直訳の言葉がないんです。
100歩譲って、「態度」という言葉を当ててKūlanaという言葉が当たるぐらいです。
なぜなら I ka ʻōlelo nō ke ola, I ka ʻōlelo nō ka make
「言葉に生ありき、そして言葉にまた死ありき」要は、言葉には全て魂が宿るから、そもそも建前なんか存在しないんだよ。と
日本では、相手を慮るというところから、自分の感情を表にしないことが多いです。
もちろん、ハワイでもそんな風習もあります。年寄りの前では、どんなに疲れていても、疲れたなんて言うなとか 笑
だけど、疲れてたりしたら言わなくても相手に伝わるんですよね。
だから、こちらでは年寄りたちから、「疲れてるでしょ休んで。」と言ってくれる。
こちらの立場と本音を逆に慮って、本音を教えてくれる。そうしたら、不思議に元気になるんですよね。
誰しも、自分の本音を言えたら、スッキリするし、気持ちがいいものです。
よく、営業畑が長い人や、サービス業が長い人は、どんな時も、ほぼ無意識に返答が、不自然に明るい「ありがとうございます。」「〜そうですね。」「わーすごい。」「へえ〜〜なんですね。」などなど。
でも、わかるんですよ、なんか心がこもってないなあって。
で無意識に心や頭で「この人信用できないかも。」なんておもってしまうんです。
それだったらば気を使って話したり、相槌を打つより、「本音」で何か言ってみたり、
時には黙ってもいいと思うんです。そちらの方が、よほどちゃんとこの人、心で会話していると思って安心できます。
自分もサービス業なんで自分の自戒も含めてなんですが、
お腹の底から思える事を言葉で表現していきたいと思う日々です。
逆に、心から感謝できる事柄やそうでない時、自分が自分に嘘を付いて、軽はずみな言葉を使っていないかも要チェックしながら
生きていきたいと思った今日の朝でした。
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