キラウエア噴火の影響
先日、キラウエアの噴火を文化的な面だったり、
ここに住んでいる人の目線から書いて見ました。
今日はそのキラウエアの噴火の影響でちょっと面白い発表があったのでそれについて、
みなさんに紹介していこうと思います。
この図は、ハワイ島の普段の風の流れです。
東側から貿易風が吹くので、東側に雲が運ばれ、山にあたり、東側に雨がたくさん降ります。
特に、冬は北東からの風が強くなり、雨が多くなる傾向があります。
そして西側には乾いた空気が降りて、乾燥するんですね。
ちなみに、コナの風は夏に強くなり、普段は夏に入ると東側の風を押して、東側も晴れが多くなるのです。
この写真は、kapohoのwai ʻōpae が溶岩で飲み込まれて行くところです。
がたくさんの水蒸気が上がっていますよね。そう、当然雲ができます。
プラス、溶岩の噴火の熱の上昇気流があり、新たに風の流れもでき、毎日のように雷雲が、プナの地区の周りにできています。
この絵はカネさんという人が描いたとても有名な絵なのですが、右端をみてください。
雷男がいますよね。これは前回のブログ(おさらいしたい人はポチッと押してください)でも書きましたが、ペレのお兄さんのKanehekiliです。Kanehekiliはまさに、ボルケーノの噴火でできる、雷であったり雷雲なんです。
前回のブログでも、少しお話ししましたが、ハワイの神話というのは、総合科学の結晶なのですが、このKanehekiliの存在はまさに、ハワイの気象学そのものでもあります。
そして、当然、そのKanehekiliさんは(雷雲)は大雨を降らせるのですが、今現在、ハワイ島はとても雨が多いです。例年よりも断然、多い。あまりに雨が多いので、庭仕事もサボりたくなるほど多いんです。
そんな風に思っていた矢先、「キラウエアの今回の噴火がハワイ島に冬のような天気をもたらしている。」というニュースを見て、「おおおおおお」と思ったのです。
ハワイ島は大昔(数々の神話が作られた頃)とても雨が多かったそうです。そして、だんだん雨が少なくなっていったそうです。
ちなみに、降水量の減少は、森林快復度などが遅らせ、ハワイの固有種の鳥たちも数の減少を導いた、一要因でもあるという統計があります。
しかし、僕の中で、降水量の減少は地球温暖化や人間の森の伐採だけが理由かと思っていたのですが、この最近のキラウエアの噴火による、天候の変化を知って、降水量の減少は、「ボルケーノ噴火の減少にもよるではないか?」と思ったわけです。
そこで「おおおおお」と納得が言ったんです。
鳥たちがあちらこちらに、囀り。木々が風の音で囁き、鬱蒼としげる森林を形成するにはやはり、キラウエアがなくてはならない存在なんだと。一見森を、決して飲み込んでしまう、キラウエアなのですが、この熱がなければ、そうペレの熱がなければ、雨も降らない。
全てのものが、ものすごいバランスでこの地球に存在していて、どの瞬間もどの事象も全て何らかの形で意味があって生かされているんだなあと。
この2018年の大規模なキラウエアの噴火はハワイ島の気候が古代に戻りつつある、一つの大きな現象であり、まさにそれは、僕たちの考えの及ばざる、大きな計らいでもあります。
そう言った意味でも、僕たちは今、古代の人たちが創造した「神話」と同じものを目の当たりにしているのですが、それを本当に後世に「神話」として伝えられるのかそれとも、単なる、「記録」とするかどうかは、今この現象を目の当たりにしている、僕たちそのものなんだなと思います。
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