ハワイの固有種は、約40−50%が絶滅危惧種。
みなさんに質問です!!
人間がハワイ諸島に住んでから、何パーセントのハワイの固有種が絶滅したでしょうか?
そして、何パーセントの固有種が絶滅危惧種でしょうか?
答えは少なくとも約10%が絶滅。約40~50%が絶滅危惧種に指定されているんです。
(ちなみにハワイの固有種が生息する森林は、その90%(オアフ島で99%、ハワイ島で70%)がなくなってしまいました。)
でもこの数字も2004年のデータなので。現在は15%ほどが絶滅、約60%が絶滅危惧種になっている可能性もあります。
どうして、そんなに減ってしまったのか。原因は色々、あります。天候の変化、人間による伐採、そして意外に忘れられがちなのが、周りの生態系の変化でもあります。
今日は生態系の変化で一つお勉強したいと思います。生態系の変化とは何か。ハワイでの一例を挙げます。1980年代以降、Yellow Jakets=waspといわれるハチが入ってきました。これは日本で言うクロスズメバチです。
長野県などでは、クロスズメバチ通称ジバチは好んで食用にされます。蜂の子のご飯とかハチの唐揚げです。もちろんですが、ハワイでは誰も食べないので増えるいっぽうで、溶岩と溶岩の間に巣をつくったりして大繁殖しているのです。
で,この子達が増えるのがなぜ問題かというと、Yellow Jakets は肉食なのでハワイの固有種であった虫たちを食べてしまうわけです。そうすると、今まで花粉を運んでいた小さな虫たちが少なくなり、固有植物たちの受粉に影響が出るというものです。
この様に一つの生態系がかわっただけで、多くのものに影響を与えるんです。
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