古代ハワイアンの教え　PIKO （丹田）

「最近、お元気にしておられますか？」「最近、お変わりありませんか？」
日本でよくみる、典型的な挨拶のフレーズですよね。
では、ハワイではどういうか皆さんご存知でしょうか？
答えは「Pehea kou piko?」です。

ちなみに直訳するととても興味深い意味になります。
「あなたの丹田はどう？」です。

古来よりハワイアンの人々は、丹田=Piko=Naʻauで考えること、思うこと、行動することが生きる上で中心になってくると考えています。

つまり、「あなたの丹田はどう？」と聞くことは、同時に「あなたの人生の中心はどう？」と聞いているのです。ちなみに、ハワイでは　人生の中心＝家族　でもあるので、「最近、あなたの家族はどう？」という意味にもなります。

故に、日本的に意訳すると「最近、お元気にしておられますか？」「最近、お変わりありませんか？」という意味になる訳です。なぜなら、日本でいう「お元気」「お変わり」とは、暗に「あなたの身辺、家族、生活、仕事、人生」のことについて聞くための、導入フレーズだからです。

しかし、なぜ丹田で物事を考えたり、思ったり、行動をすることが重要なのでしょうか。それは、頭＝マインドは余計なことを考える、心＝ハートは感情が入るから、一番ぶれない丹田＝pikoで考えるのがベストだからです。

日本でも古来より、「丹田」を大切にしてきましたが、理由は同じです。丹田にすべての気の元があるから、そこを鍛えることにより、ぶれない思考や行動をする。日本もハワイも古代はみんな、丹田を大切にしていたのです。僕たち現代人も少し丹田の重要性を見直さないといけませんね。

ハワイアンの人にとって、PIKO（日本でいう丹田）は　とても重要です。

その丹田の位置なのですが、皆さんはちゃんと自分の丹田の場所わかりますか？
ちょうど、おへその下あたり。下っ腹と通称呼ばれる位置がそこです。ここで、気を練る訳です。

ちなみに、切腹が流行った時代、この丹田の場所を切り裂く訳です。そうすると、気が練れないため、何もできない＝服従＝負けというわけです。

ハワイアンの人々はPiko(丹田）のことをある種のCORDとして考えていました。CORDとはコードつまりコンセントですね。

このPiko＝コンセントは３つあります。言い換えれば、気を練る、または入れる重要な場所が３箇所あるということでもあります。

頭の上＝Piko Maluna、 お腹（丹田）＝Piko Mawaina 、股間＝Piko Malaloです。

Piko Malunaは俗にPiko Poʻoともいいます。どんな意味かというと、過去または天（宇宙）とつながるコード。頭は一番、天に近いですよね。なので、宇宙にもつながるし、僕たちの祖先(kupuna)ともつながれるコンセントがあるということです。

さて、お継ぎはPiko Mawaina. 別称はPiko ʻEwa。ここは現在とつながるコードを示します。なんていったって、僕たち人間は、お母さんのお腹の中でへその緒という素晴らしいコードまたはコンセントのおかげで現在にいたるわけです。

そして 最後、Piko Malalo。これはPiko Maʻiといいます。ここは、未来のコード表すところです。なぜなら、この場所で未来の世代が育まれる訳です♥️♥️♥️

このように、ハワイアンの人たちにとって、Pikoは３つあります。そして、この３つのコードを大切にケアしていくことが、今現在のあなたの幸せにつながるわけです。この３つ、過去、現在、未来は切っても切り離せないからこそ、受け入れ、そして深い愛をそそぐことが大切なんです。